カジノを導入している国々と日本への誘致状況について

カジノは世界の様々な国に導入されており、アメリカやモナコ、オーストラリアやマカオなどが有名です。
それぞれ非常に人気が高く、何度も訪れたことがあるという人も多いかもしれません。
アメリカにいくつかある中でも最も有名なのがラスベガスです。
世界最大級の施設だとされていて、深夜でも多くの店が営業していることから眠らない街とも言われています。
誰でも簡単に参加できるようなスロットマシーンやポーカーなども遊びが充実しているので、初めて施設を訪れた人でも気軽に参加することができるのが魅力です。
モナコの施設も人気が高く、世界各地からたくさんの観光客が訪れています。
課税率が他国と比較してとても低いので、世界中のセレブ達が集まってくるでしょう。
海外観光客向けの施設なので、モナコ国民は利用することができないのも特徴です。
ヨーロッパの格式高いタイプの遊びが充実しているので、そうした遊びを楽しみたい方にも適しているかもしれません。
日本人が初めてカジノを経験した場所として意外と多いのがオーストラリアです。
シドニーやケアンズ、ゴールドコーストといったオーストラリアの主要都市に施設があるので、買い物や観光の間に立ち寄ってみた経験がある人も多いでしょう。
スタッフやディーラーも親しみやすい人が多いので、初めての人や1人の場合でも気軽に参加することが可能です。
対象年齢が18歳以上と比較的若いので、海外留学をしている大学生が訪れるというケースもあるでしょう。
多くの収益を得ていることで有名なのがマカオのカジノ施設です。
経営権を国際的に開放したことが特徴で、今やラスベガスを上回る収益を生み出しているといわれてきました。
周辺には世界遺産にも登録されているマカオ歴史地区があるので観光にも適していますし、一流のホテルが充実しているので様々な魅力を感じることができるでしょう。
そのほかにもシンガポールなど世界各国に施設があり、それぞれが大きな経済効果を生み出しています。
外国人観光客の増加につながったり、現地の雇用創出につながったりと様々なメリットがあるため導入を検討している国も多いでしょう。
しかしメリットだけでなくデメリットもあるので、導入する前には比較検討したうえで慎重に対応することが求められています。
長らく日本では導入に対する反対派の勢力が根強く施設の建設は見送られてきましたが、2018年にカジノ法案が成立したことで大きく導入に向けた動きが加速するようになりました。
日本国民に対しては入場料を設けることや週当たり・月当たりの入場回数制限などを設ける予定にされており、ギャンブル依存症になる人の増加を防ぐような工夫が盛り込まれています。
外国人観光客には無料で施設を利用できるようにしたり入場回数制限を設けていなかったりすることから、主に海外観光客に向けたサービスである様子が分かるでしょう。
現在日本国内で有力な候補地の一つとして名前が挙げられているのが大阪の夢洲です。
夢洲は過去にも色々と有効活用の案が取り上げられていたもののなかなか上手くいっておらず、長期間もったいない状態になっていました。
広大な土地があるので統合型リゾート施設であるIRの誘致には非常に適しており、関西国際空港からもアクセスが良いので外国人観光客がたくさん訪れてくれることが予想されます。
誘致に成功した場合大阪府や大阪市が得られる収益は1,000億円を上回るとされており、得られた収益で給食の無償化といった地域住民の生活の質を向上させる施策につなげられると言われているでしょう。
とても大きな経済効果が得られることが最大のメリットであり、雇用機会の創出にもつながります。
こうした魅力があることから、積極的に誘致を推進している地域の一つだと言えるかもしれません。
日本政府は最大3か所にIRを誘致することを検討しており、大阪以外の有力な候補地としては長崎と和歌山です。
長崎はアジア地域からのアクセスが良いという魅力があり、人口減少や雇用減少を解決してくれる起爆剤として期待している人も多いでしょう。
和歌山は豊かな自然などの観光資源が豊富であり、海や川を利用した多様なアクティビティが楽しめることから有力な候補地として名乗りをあげています。
関西国際空港からのアクセスも比較的良好なので、外国人観光客も訪れやすいと言われているのが特徴です。
各候補地がIRの誘致を進める一方で、かつて有力な候補地であった地域が離脱するケースも増えています。
その代表的な例が横浜市で、横浜市長選でIR誘致反対派の候補者が当選したことから計画が白紙になりました。
元々地域住民からは自分たちの住む地域の治安が悪化するのではないかといった不安の声や、ギャンブル依存症の増加を助長するのではないかといった声が寄せられいて、反対派の勢力が大きくなり候補地から離脱したとされています。
現在誘致を検討している候補地でも賛成意見だけでなく反対意見もあることから、カジノの導入に向けては慎重に検討する必要があるかもしれません。